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2005.8.28/
口の悪さはA級「吉田うどん」
真夏に背筋が寒いオカルトツーリング

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アジアの今後を考えてみる
 レポートアップをさぼっていたら、とうとう2ヶ月近く経ってしまった。
 こうなると日頃から前日のことさえ定かに憶えていられなくなった記憶力では、到底まともなレポ−トを書くこと等出来る筈もないのだが、ここで諦めてしまっては退化する脳みそに歯止めが効かなくなってしまうので、写真を見ながらなんとか記憶を蘇らせつつ、リハビリを兼ねたツーレポ作成です。
 ことの発端は8月のツーリング計画で、37A澤さんより「零戦が展示されます」の一報が終戦記念日間近ということもあって、「戦争が終わって僕らは生まれた〜」私達は、日頃戦争について考えることなど皆無であって、見学ついでに”そこんところを考えてみよう”とツーリング途中に麦茶をたしなむ反社会的な行いのせめてもの償いとなればと、このツーリングは実行されることとなったのでした。

アウトバーンの快音奏でて
 そしてこのツーリング、当初、『部』始まって以来の女性初参加で計画されていたのですが、当日体調不良との連絡があり、るんるん気分で計画を立てていた反社会分子の二人は落胆の色を隠せないまま、待ち合わせ場所である二宮デニーズへと向かったのでした。

 またしても置いてけぼりのひかるねこ(歌舞伎)

夏休み最後の日曜。子供は宿題、大人は”地麦茶”求めて出発! 


 
いつも止まる横浜新道戸塚料金所出口と茅ヶ崎のセルフスタンド。新道出口は『駐停車禁止』と書いてありますが、外したグローブはめるのに仕方ないんよね。ゆるせ!

 このところ時間の読みが甘かったり寄り道してHPのネタ拾いなどしていたばかりに遅刻が目立っていた私は、今日は遅れてなるものかと、でも予定時刻をやや遅れて出発。それでも途中時間短縮に成功し定刻である9:00AMより少し早く到着に成功。

 R1沿いに駐車。A澤さんもここを通るだろう。

 アウトバーン見えず...失敗。

 しかーし、待ち人来らず!。10分、15分と経過してもA澤さん現れず。携帯に電話するもコールするのみ。出ず。ここから5〜10分くらいの距離にお住まいと聞いていたので、心配性の私は、

その1「どこかで事故にあった」、
その2「待ち合わせ場所が間違っている」

が脳内を埋めつくしたのでした。
 デニーズ違いの可能性が高かったので店内に入り込み、店員の方に「この近くにもう一軒デニーズがありますか?」と問うも「無い」との返事。どうしたものかと店外へ出るとA澤さんはけーん。なんと!お店を挟んで反対側に駐車しており、お互いが「ここを通るはず。」と決めつけて周囲の確認を怠っていた結果だったのです。
 携帯電話が無い頃のデートでは駅の改札前の柱の陰でこんな光景がよく見られたものでしたが、いやいや参りました、思い込みってのは。決して女子不参加の落胆からくるものではありません。

西湘BPから来ると思ってR1の裏側に駐車 


 といった訳で予定より30分遅れて目的地の河口湖へ向けて出発。地元民のA澤さんの先導で裏道を駆使しR246へ。8月最後の日曜、しかも晴天とあってかツーリングバイクが多く見受けられます。信号待ちになると5台以上が交差点の先頭に溜り、シグナルが変わる度に皆かっ飛んで出て行きます。私は昨日装着したアウトバーン集合がとても良い音をさせてはいるのですが、いかんせん腕が伴わないのでそのダッシュに付き合う事はなかったのです。が、とある信号でA澤さんが「ゲルマン民族(ドイツ車)をなめるんじゃねぇ!」と国産リッターバイクへ宣戦布告!。青に変わった瞬間はるか彼方へ消えて行ったのでした。次の交差点で追い付いた私に「抜かしたぜ!」と仰るA澤さんてば、まだまだ若いっす!
 河口湖まで籠坂峠を利用しましたが、峠道はガスって視界も悪く頭上に表示される気温は19度。下界で熱い走りをしていた私はそのままの半袖走行でかなり寒いです。雨こそ降っていませんでしたが秘技”合羽走行”を披露したい衝動も起こりつつなんとか峠越え。ここで私の状況を察していたA澤さんのお気遣いにより停車、上着を着込み再出発。ほっと生き返ったような気がしました。
 山中湖から河口湖までの国道はやはり渋滞が起きていましたがすり抜けでやり過ごし、目的地の自動車博物館へと左折。あとは林間コースを気持ち良く走れば到着!の予定でした、なんとこの日地元は火祭り期間中。通行予定の道でも『火祭りロードレース』と称されたマラソンが行われており、全選手通行まで通行止め。交通整理のおまわりさんに聞く所によればあと30分くらいこの状態だと言うではないですか。ぶーぶー警察官に文句を垂れてくってかかる者もいましたが、「急いでる訳じゃないし、回り道するのも面倒なんで待ってましょー。」と日頃では考えられない寛大っぷりで、人様に人間の大きなところを見せておきつつ、可愛い女性ランナーが通り過ぎるのを見ていたのはナイショです。(←俺だけ?)

 
『火祭りロードレース』で通行止め。ゆっくり行きましょうと見学見学。 写真ではヘルメット被ってますが、この後脱ぎました。だって30分以上通行止めですから。

 
駐車場所横の木立に入り込んでみます。道路脇ですが結構うっそうとしていて涼しいんです。

 予定より早め解除となったので、文句を垂れつつ迂回したヤツよりは確実に早く目的地に到着出来たであろう私達は、二重の喜びを(←なにが二重だ)噛み締めて零戦の展示してある『河口湖自動車博物館』へとバイクを停めたのでした。

世の中いろんな煩悩があるんです
 零戦が展示されている館内へと侵入し、まず目に飛び込んで来たのは零戦本体ではなく、その零戦に使用されていたであろう不明な物体。どの角度から見ても全く何物か不明ですが、驚く事に70,000円の値札が付いています。隣の箱に入ってるやはり残骸と思われる金属類にも5,000円の値札が。国産旧車のレアパーツも恐ろしいものがありますが、これは格別です。なんてったって使い道がありませんから。

 煩悩にはキリがありません

 上のが70,000円!これが5,000円。訳分からん。

 そんな物体を背にしてみればお目当ての『零式戦闘機”ゼロ・ファイター”』がそこにありました。意外と小さいものなんだなと言うのが第一印象でした。でもこの小ささが空を制した理由の一つなのでしょう。

これの価値は流石に分かります 


 戦争の道具ですが日本の至宝!

 メカニックのA澤さんはエンジンが気になる気になる

 その零戦を取り巻くように館内の壁伝いに日本製の航空機のエンジンが展示されています。NHKの『プロジェクトX』で”国産乗用車クラウン”の回を見た時に、戦時中航空機エンジンの設計に携わっていた方がトヨタに勤務、乗用車のエンジン開発を「なんて遅れているんだ。」と愕然としたそうですが、それも頷けます。目の前にあるその迫力と言ったらまさに別次元です。

 
気になるエンジン群ですがすごいんです。何がって、もーすごいんです!

これは燃料タンクです。防弾装備無し! 


 
スワップミートの風情。煩悩デニーロさん、いりませんか?27に似合いそう!?

 物凄い被弾の痕。”ゼロ”の弱点だそうです。


コーションプレート。旧車と一緒で復刻版には興味無しですか?

  いきなり幹部になれるのはどんな人達なのでしょう?

戦時中のポスター。当時真面目に考えられたんでしょうが、これじゃあ勝てんわね。
    
     

 その他いろいろ見学、そろそろお腹も空いて来たので館外へ。お昼を食べに出発しようとしていると栃木からKH250で見学に来たおにいさんと暫し談笑。RZもお持ちのツースト愛好家。ぴっかぴっかに再生されてなく適度なヤレ具合がステキと言うA澤さんですが、「失礼だけどKH250って遅っそいですよね〜。」とかなりな失礼っぷり(笑)でしたが、嬉しそうに「めちゃくちゃ遅いですよー。」と笑顔で返してらっしゃいました。

  良い味出てますねぇ
自動車博物館には何が展示されてるんでしょうか...

 
このヤレ具合が素敵!飾りじゃなく”俺の脚”って感じが出てますね

こちらはビカビカです 

                でもこれはそうじゃなくっちゃですね

そろそろ食べていいでしょうか...
 ライダー同士、しかも旧車に乗ってる者同士だとこんな感じで出会い・会話が出来ていいものだなぁと思いつつ、空腹を満たすべく第二の目的”吉田うどん”を目指します。以前A澤さんがツーリングの際食したお店でお気に入りだと言う有名店に行く事に。有名店と言っても豪華な建物の店構えなどではなく、一見食事処には見えない風情だそうで、”B級グルメ探訪の会”会長らしい選択です。
 途中、アウトバーン集合を装着したXJ750Eに興味を持たれたA澤さんと車輌交換。久しぶりに乗ったゲルマン魂(BMW K75C)のウインカーに戸惑う私でしたが、その前で快音を奏でる我がXJに目を細めておりました。A澤さんより感想は「低速でトルクが出た感じで、ノーマルより乗り易くなってるね。上も噴けるし良い方向に転んだんじゃない。」で、自分自身なんとなく感じていた事を仰って下さり、西武ライオンズの松坂じゃないけど「自信が確信に変わりました。」との実感を抱いたのでした。
 到着してみればまさにその通り。プレハブ小屋じゃないですか。そこにうどんの暖簾がかかってなけりゃただの倉庫ですな。しかし”B級グルメ探訪の会”としては俄然誘惑に誘われる訳でして、店内に入り座敷きにしゃがみ込んでメニューを見れば驚きの安さ。冷たいのも温かいのもどちらも食べたかったので両方チョイス。しかし合計金額は都会で食べる一人前のうどんうより安い!ときたらこれ驚かずにはいられませんね。

 見るからにB級です。でも味はA級なんですよ。

ロードレースは見たから祭り本体を見たいです 


 ツーリング雑誌に掲載されたこともあり、ライダーの来店が多いからか店主のおじいさんに「どこから来たね?」と話かけられあれこれと答えていましたが、お店で利用しているお水は富士の伏流水をどこかからか汲んで来ることを聞きその場所を教えて頂きましたが、道順を教えていただいてる間にうどん到着。しかしおじいさん構わず説明続行。うどんが伸びちゃう〜と心配しましたが、そんな心配にはまったく及ばないほど吉田うどんってのは太くて固くてすごかったです(うっとり)。しかもすごいのはそれだけじゃなく量も多い!中盛りとはいえ冷温両方頼んだ私は一人で全て食すのは無理と判断。A澤さんに助っ人に入っていただき無事完食。いや〜多かった。

味はもちろんA級! 口の悪さもA級かっ!(笑) 


 楽勝で食べられそうに見えますが..とんでもない!

ほくほくのカボチャがこれまた美味しいんです 


 

 手伝って頂いて完食しました。暫く動けません。

 しかしこのおじいさん結構面白かったです。お店で利用しているお水と比べ道の駅にある湧き水のことを聞けば、「あんなのボーリングして出してるんだろ。旨かねぇ!」。湖畔にある山梨名物ほうとうのことを聞けば、「機械で打って800円だ1000円だで出してるんじゃ儲かって笑いが止まらねえだろうな。」です。かなり味の濃いおじいさんでしたが、説明してくれた湧き水までの道順・地図はまったく役に立ちませんでした。
 そんなライダーの集まる店だったので模範囚を気取り、恒例の”麦茶”は次の目的地道の駅にある地麦茶へと持ち越し。まぁもっともあの量で麦茶なんて飲んでたら、腹が爆発するか逆噴射するかのどちらかは避けられなかったでしょう。バイクで移動し気持ちお腹もこなれたところで、地麦茶を堪能です。3種類ほどあったのでダブらないようオーダーし、少しずつ味見しっこで怪しい親密度が深まったのでした。

 

 麦茶の館に入り込み、味の違う麦茶で『乾杯!』

 このお店、精算せずに店外へと楽勝で行ける造り・システムでしたが、たかが600円くらいで新聞に出ても恥ずかしいので、きっちりと支払いを済ませ(←なにを偉そうに。)道の駅に隣接する富士山測候所を移設した見学施設を外からだけ見学(入館料400円也)。またボーリングで湧き出た水を汲みこの後行くおじいさんに教えてもらった湧き水と味比べ。酔いも冷めた頃合でその湧き水目指して出発。

 

薄曇りだけど気分爽快! 


 ボーリングで出てるらしいけど大盛況でした

そう言われちゃ”本物”飲まなきゃ
 おじいさんの言葉と残してくれた手書きの地図(←わかりづらい)だけが頼りでしたが、彷徨うこと1時間近く。この地にツーリング歴があるA澤さんの勘だけが頼みの綱となりましたが、途中聞き込み捜査にご協力頂いたクリーニング屋さんのお力添え(←A澤さん聞き込み中ベンチでうたた寝のGジャン)でなんとかその湧き水の地へと到着。
 皆さん地元の方ばかり。(←ってこんなとこ地元の人だって知りゃしないつーの。)そして皆さんヘヴィーリピーターのご様子で、20リットルのポリタンクを10個くらい用意し水汲み用の筒まで持参。気合い入ってます。何組か並んで待ってましたが、ここでも以前の”丹沢意気地なしツー”の時と同じようにペットボトル1つの私達には先に汲ませてくださいまして感謝です。(←まっそれがマナーなんでしょう。)
 こうして持ち戻った富士の伏流水ですが、私は独り寂しく水割り用のお水としてちびちびと減って行ったのですが、ご飯を焚いたり料理に使用したりと消費量の激しいA澤さん宅では汲んで帰った翌日には既に大半が無くなってしまったよう。なによりもそのお味の違いに感動の奥様から「もっと汲んで来て。」との次回指令も発令されたようで、B級グルメツーリングに湧き水汲み上げのもう一つの目的が生まれた訳で、これからはカッパと一緒に空のペットボトルをリアシートに括り付けてのツーリングとなったのでした。

 


地元の人達でかなり混んでました。知る人ぞ知るってやつですね。A澤さんはボーリング水と合わせて3本お持ち帰りでしたが、好評ののち、あっと言う間に無くなってしまったそうです。やはり美味しいってことですね。

これはヤバいんじゃない
 このまま帰路に着くかと思えば、「ちょっと寄って行きたい怪しい建物があるんだけど。」とまたまた怪しいネタを引き出しから持ち出したA澤さんでしたが、これが寄ってみると怪しいどころか”恐い・恐ろしい・不気味・気持ち悪い”なにをどう表現してよいのか戸惑うほどの廃虚と化した別荘で、ドイツ語と思われしき文字とともに”ハーケンクロイツ(鍵十字)”が。ここは元ナチスの高官でも住まわっていた屋敷なのか。今は誰も住んでいる気配はなし。というかA澤さんが以前訪れた10年ほど前から人が住んでいたことはないように思えます。ただ荒れ具合からすると管理はされているよう。見上げた窓から人影が見えてきそうなちょっとヤバそうな雰囲気。変なもの持ち帰らないようにしないと。着いて来ないでね。

 ヤバいです、そーとーヤバいです

 
 撮影しながら寒〜い物を感じてました。ヤバ過ぎだよ。

 そんな屋敷を恐る恐る見上げているとあるものに気付きます。よーく目を凝らして見ると”超でっかいスズメバチの巣”です。何匹も何匹もブンブンと飛び立っては巣に戻って来てます。只でさえ恐ろしくて立ち入る事、いや近寄る事さえ出来ない屋敷ですが、この状況じゃ間違っても変な考えを起こす者はいないでしょう。屋敷の番人と言ったところか。元来恐がりの私ですから、このB級グルメツーリングが”オカルト・ツーリング”へと趣向を変えることはまず無いでしょう。(思い出しながらチョット涙目になってます。)

 実物初めて見ました。これが一番ヤバい!

あんまり写真撮るのよくなさそーな雰囲気 


 場所は別荘地の特等席なんですがね..

 A澤さんと別れ一人帰路をひた走る私でしたが、いつもと違うのは、そうアウトバーン集合管の奏でる”音”です。ついつーい開けてしまいます、アクセルを。いや〜良い音なんだな、これが。3〜4000rpmあたりまではジェットサウンドと混じりあったちょっと低音の効いた音が、5000rpmを越えると排気干渉なく抜けて行き気持ち良く噴け上がっていく”ぱぅぁ〜〜ん”という音に変わる。これが、ここが聞きたくってついつい。アブねえなぁ、こりゃ。危ない自分にはまっていくことに気付いたところで自宅到着。イグニッション・オフで近所迷惑省みず大きく一煽りくれて本日のツーリング終了。うぉーん!

これもアウトーバーン見えず!失敗。 


”第三の水”をチェックする歌舞伎くん 


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