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2005.07.17/
意気地なしヤビツ峠独り旅

XZ-TOP


モーニングコーヒー飲も〜ぉよ〜
 いや〜、漸くこの日が来ました。XZでのツーリング。まぁツーリングと言ったって丹沢にあるヤビツ峠までのプチツーリングなんですけど・・・。しかし、2月に購入して以来乗ったのは、むりくり実家まで乗っていった一度キリなんですから一体なんの為に買ったのやら(←所有欲の自己満足)。もっともXJ750だって同じようなものだけどね。
 そしてこのプチツー、3連休の中日の17日に決行することに。決行だなんてなんだか大袈裟な書き出しですが、前夜にマンション外にBIKEを出したりとかなりな勢いと心の準備が必要なことは確かなのです。BIKEってもっとお気軽・お手軽に思い立ったら”ぶお〜〜ん!”って乗り物のような気がするんですがねぇ・・・。
 ただヤビツ峠目指して走って帰って来てじゃ何か物足りないので一つ目的を作ろうと考え思い付いたのが『丹沢の湧き水を汲んで来て翌朝その美味しいお水でモーニングコーヒーを沸かす!』でした。大量に持って帰る訳ではないので空のペットボトル一つ持って行けばいいやーってなお手軽な目的ですが、これで少し心に張りが出来たというものです。
 そんなこんなで気合いを入れて早朝出発、お昼前に帰宅と壮大な構想は練ったものの、「ドンドコドンドコ!」と敵を倒すべく撥を振るう仮面ライダーの太鼓の音によって目覚めるようでは、気合いは空回りしたと言わざるをえず、このまま家で堕落した休日を満喫してしまいたい誘惑もありはしましたが、なんとか重い腰を上げる事が出来、XZのセルを押すところまで辿り着きました。

 xzの乗り味やいかに!楽しみ楽しみ!

 元気なバッテリーのお陰もあってか勢い良くクランキングの後エンジン始動。チョークを戻しアクセルを軽く煽ってみますが、どことなく噴け上がりがよくない感じ。暫く振りだから仕方ないかと暖機を続けますが、そのアイドリングも不調の様子。「あらら」と思い再度アクセルを煽ってみますが噴けてるにも関わらずタコメーター不動。「あらっ?またー、なに?」と不安気にメーター回り、キャブ回りを覗き込みますが、ダメ工房には原因を掴めるはずもなく、そのうち動き出すかも知れんしタコメーターの無いBIKEやクルマもあるんだからと、間違った方向での気合いが発揮されそうになった頃にメーター始動。よかったよかったと根本的な解決を得ないまま予定より遅れる事4時間、目指すヤビツ峠へとギアを1速へと叩き込んだのでした。

 出発してすぐに水温計上がりまくってます

 バイパスへ乗り込んで早速加速を試みてみますが、750の加速感にはまったく程遠くがっくりとうなだれながらの走行もブーツを履いた足下への熱の凄まじさに閉口気味。「XJってこんなに熱くなかったぜー」とフルカウル付きのXZ-Dが夏場は灼熱地獄へ化すと言われている片鱗を垣間見たよう。またギアとギアの間隔がXJより遠くて意識して多めに足首を持ち上げないとギアチェンジしてくれないのでこちらにも違和感を憶えつつの走行となったのでした。もっともどちらも帰りの頃には気にならなくなっていたので、ほとんど乗っていないとは言え知らず身体はXJのものになっていたようで、人間の身体てのは単純っていうのか優秀っていうのか。

 丹沢方面を望みますが曇ってます。でも暑い!

 ヤビツ峠入り口迄は先週7ミの時のおさらいなので余裕の心持ち。厚木市街が若干渋滞していたものの焦らず慌てずの走行でやり過ごし、やはり予定通りの1時間で到着。
 ここまで安全に配慮してGジャンを羽織っていましたが暑さの我慢も限界に達し、これから峠道が控えてるというのにTシャツ快適走行へと切り替えスイッチオン(←確実に間違ってます)。いや〜、実に爽快です。誰も褒めてくれないっていうのに今の今迄我慢していたのがバカらしくなります。
 あんまり爽快だったからという訳ではないのですが、チロっと道を間違ってしまいました。二股に分かれたところを道なり左へ進んだのですが一向に上り坂が現われて来ません。これは間違ったのでUターンしなきゃと思ったところにお囃子が聞こえてきて前方より山車やらが向かってきました。夏祭りの季節なんだなぁと、子供の頃住んでいた街で山車を引いて歩いた想い出が蘇ります。今住んでいるところではこういったお祭りは見かけたことがないのですが、お祭りたるもの神輿を担いでなんぼ、山車を引いてなんぼです。参加してこそ夏祭り。

  
写真で見ると盛り上がってるようには見えませんねぇ。 ↑ いかしてます。

孤独なワインディングロード
 ヤビツ峠への道に戻りワインディング走行を堪能します。この日は一般車もあまり多くなくバスも走っていなかったので結構気持ち良く走れ、気付けばあっと言う間に峠の駐車場へと到着。ここへ来たのも何年振りのことやら。だいぶ様相が変わっています。昔夜景を見に登って来た時、山の中から鹿が登場してびっくりしたなんて懐かしい想い出もありますが、今でもそのくらいのハプニングは期待出来る程度の自然は残っています。そんな感慨に少しだけ浸ったのち、本日の目的である湧水を汲みに峠北側を下ります。かつてはこちら側はダートが延々と続きA澤さんのお話では『ラリー銀座』と呼ばれる楽しい時代もあったそうです。そう言えば自分が中学生の時に自転車で登った頃もまだダートで、三の塔登山口までほんの5分下っただけで振動によりフロントギア部のネジが脱落し危うく走行不可、帰宅出来なくなるところだったなんて思い出もありました。しかし自転車でヤビツ峠まで登って来てその後登山もしちゃってたんだから若いエネルギーってのは凄いものですねぇ。感心しちゃいます。今じゃバイクで来てるのにも関わらず登山なんて考えられません、あり得ません。

 独り旅ですから。

 2.3km。約1時間の登山ですが...無理です。

立派な公衆水洗トイレが出来ていました。 



 ほんのちょっと下った所に目的地はありました。やはり地元の方々が大量に汲んでおり空のペットボトル片手に待っていると「お先にどーぞ。」と譲っていただき1リットルだけ汲ませてもらいました。その場でちょっと味見をしてみますが、キンキンに冷たい湧き水ではありませんが、癖のない自然水といった味わいに感じられたような・・・。

湧き水近くの駐車場。大勢汲みに来てます。 


 僕は意気地なしです。

 僕は意気地なしです。

 本来の目的は達成。でも意気地なしに変わりなし。

更に孤独なワインディングロード
 目的を達成しじゃあ帰りますかとXZに戻る時にYAMAHA セローで来ている女性ライダー(同じ横浜ナンバー)をはけーん。でもこの時は特になにも思わなかったのですが、私より少し早く出発し前を走っているのを追い掛ける形になった時に「やっぱ、ああいった時には”どちらからですかー?”とか声かけるもんかね〜ぇ?」とスキー場のリフトに女性と一緒に乗った場合は話しかけるのがマナー(エチケット)だと女性から聞いたこともあるので、状況的にはそれと同じな訳で、と言う事はマナー違反を侵した事になるんかなぁ。じゃあ今からでも声をかけるか。「このあと何処行かれるんですかー」、しかしタイミング悪いよな〜・・・ぜんぜん停まらんし、丁度お昼だから「よかったら何処かでお昼でも一緒に食べませんかー」などと前方を走る四輪車のせいで低速走行を強いられ中に頭の中はずっとそんなことばかり考えてて、途中写真に納めたい景色もあったがそのまま追随しストーカー行為続行。
 しかしそんなストーカー行為もとうとう終焉に。漸く峠道を抜け下界の一般道に入ったところでT字路の信号が。地図も持ってないから道は分からないけど、どっちからも帰れるからどちらに進んでもOKだけどこれで同じ方向へ曲がってから声かけるんじゃ完璧作戦みえみえだな、やだなぁ〜、と葛藤の末、彼女とは反対方向へと曲がることに決定し妄想状態から離脱したのでした。
 しかし何時から僕ちんはこんな意気地なしになってしまったのでしょう...。北海道ツーリング中なんか盛りのついた犬みたいにあっちで声かけこっちで声かけしてたっていうのに...。連絡先も聞いておいて地元の人だったら翌年のツーリングで再会、街を案内してもらったりしてたんですが...ねぇ。今度こんな機会があったらうだうだ考えてないで声をかけよっと。

色気の後は食い気ってことで
 進んだ先に何があるのか全く分からず道なり進むだけでしたがとりあえず宮ヶ瀬湖をぐるっと回る道のようです。交通量も少ないせいか時折スポーツタイプのエアクリから吸気音を響かせかっ飛んでるクルマがいて、この道をTE37で走ったら気持ち良さそうだ、なんて思わせてくれます。
 ダムサイト駐車場まで行きましたが30分以降有料になるようなので、一人ダムサイトまで歩いても詰まらないし30分以上はかかると思ったのでパス。途中案内標識にあった”美味しいイタリアンジェラートのある牧場”に誘われ、じゃあ行ってみようと出発。

 独り旅ですから。

 意気地なし独り旅...

 ひかるねこたちは元気かなぁ

 牧場案内看板に従い右折。どんなとこなのかな〜、人いるんかな〜と進むと駐車場にはかなりのクルマが停まっていて結構賑わってる様子です。牧場らしい香りも気分を高めてくれます。牧場の一部が駐車場なのでそこに停めるとスタンドが地面に食い込んで倒れると思い、舗装道路の脇に停めますが路面が気持ち斜めになっていたらしくサイドスタンドが外れて結局倒れてしまいました。よくやっちゃうんです、自分。ハァ...。


行くならファミリーorカップルで。

  

意固地になって牛さんの写真を撮影!つぶらな瞳がかわいいですねぇ。
  

 馬小屋や牛さんをひとしきり観察した後、ここでお昼ご飯を食べないと喰いっぱぐれてしまいそうだったので『職人が作るカレー』ってのを食すことに。どう見ても職人には見えない店員さんに大盛りカレー750円を支払い牧場の木のテーブルまで移動。どんなものかと口に運びましたが、スパイスも色々入っていそうな味わいにまあまあの満足は得られました。男一人でジェラートってのも気が引けましたが、その看板を見て曲がった事を考えれば食べずに帰るは本末転倒なので意を決してアイス売り場へ。牧場全体がそうでしたがファミリーとカップルの嵐でかなり気恥ずかしいものがありましたが数ある種類の中から『ダークチェリー』を選択し、ペロペロしながらXZに戻った私でした。味の方は結構いけてましたから駐車場もタダだしまた行ってもいいかな〜と、ちょっとお薦めのスポットでした。まぁ男一人はいただけませんが、ね。

 カレーのお味はまずまず。やはり職人なのか!?
ジェラートはご覧の品揃えで「迷っちゃう〜〜」ってじゃれてんじゃねー!
  

 唯一の汚点だな、こりゃ。
小ブタちゃんが売ってましたが、こういった商売の方法は悪趣味以外のなにものでもない。こんな狭い所に入れられちゃって可哀想だし、ここで購入した人が責任を持って飼育するとは思えない。

『萌え〜』ってやっぱり色気ってか!
 全ての目的を達成した為、あとは横浜まで帰るのみです。朝の不調も何処へやら、セル一発始動&安定したアイドリング&軽やかなフケ上がりでなんの文句もなくなったXZでしたが、牧場を出発してすぐの交差点でエンジンがフケなくなりエンスト。”あっ、こりゃガス欠だな”とガソリンコックをリザーブへ捻ろうとしたら、”げっ!リザーブやんけ!”。タンクキャップを開け揺すってみますがなんの音もせず。ありゃりゃ、まじーぃなぁ、とセルを回しますがなかなか始動してくれません。まさか...と悪夢が脳裏を過りましたがなんとか始動。しかしこの山奥でガソリンスタンドなどあるんか!スタンドまでもつか!とその後の悪夢が産声をあげ、なんとかもってくれーー!と祈りつつ低燃費走行でやり過ごしますが現れるGSは皆休み。おー、じーざす!と悪夢が現実になろうとした時に開店しているGSはけーん。あゆに洗脳されたようなルックスのアルバイトの女の子にハイオクの値段を確認し「じゃあ満タンで。」と自転車操業ゆえの慎重さでもって対処。お釣を
チップだ、とっときな。
とは言えるはずもなく差し出した私の手を”ぎゅっ”と握るように返してくれたその娘に
萌え〜〜”。
見た目とのギャップに
いい娘じゃないか〜
と、先ほどの牧場よりもこのGSに寄る為にまたここを訪れようと決心。(←不純異性交友)
 外気温とはなにか違う暑さが胸の奥に芽生えたおじさん一人旅は、その後やってきた厚木〜大和間の渋滞も全く苦にならず、無事家に到着後いつのもようにトレーニングへと向かったジムでも普段の倍は持ち上げてしまうくらいの昂りを見せ、「俺もまだまだ若いぜ!」とストーカーからロリコンへと趣味が変わった事が判明したところで本日のツーリング終了。

 最近マンション横にバイクが置けず更なる窮地に。

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