ついにその日は来た 今日は元チタンさんのお宅へお邪魔して念願だったシャコタン化を実行するのだ。ほんとうは15日の予定だったが雨のため本日に延期になってしまっていた。この一週間どれほど今日という日が待ち遠しかったことか。 AE70もS13も自分でシャコタンにしたけどそれは買って来たショック&サスに交換するだけだったので簡単に出来た(←最初はそれ相応の戸惑いもあったが)が、37に対してなんの知識も持ち合わせていない自分は86ストラット流用など何をどう流用してどう加工するのかまるっきり分からなかったし、リアリーフのはずし方さえ分からない状態。そんなんだから当初はショップにお願いしてしまおうと考えていたが、走行会でご一緒だった元チタンさんがお手伝いして下さる(しかも材料調達から加工まで)というので、すっかりお言葉に甘えさせて頂き本日という日を迎えたのである。 と言うわけで本質的に言うならば「何をどう用意してどう加工する」のかは詳しくは分かっておらずまだまだダメな旧車乗りのままなのです。 当日は作業・点検・調整も含めるとそれなりの時間を要し、日の短い冬の作業なので8〜9:00AM頃に来て下さいとのことで中間をとって8:30AMに待ち合わせの場所に到着。(うそ、道を間違ってしまい本来の場所よりかなり離れた所で待機。←やっぱ方向音痴!)元チタンさんと合流、先導して頂きご自宅へ到着。ガレージに止めさっそく作業開始である。
道を間違ってしまい元チタンさんの登場まで写真撮影。意外に交通量が多くしかもダンプが頻繁に通るので邪魔だったと思われます。
作業開始 まずはフロントの作業から。おっと、元チタンさんが用意して下さった車高調が置いてあるじゃないですか。手に取って抱き締めたい衝動にかられますが(うそ)、時間が限られているので作業に進みます。 手順的には ・タイヤをはずす。(←当たり前、書くな) ・アッパマウントの3つのナットをはずす。 ・ロアアームとストラットを止めているボルト(2本)をはずし、ストラットを手前に引きロアアームより降ろす。
・ブレーキホースを車体よりはずす。この時ブレーキを軽く踏み込んだ状態を保つとホースからのオイル洩れを防げます。本日は木っ端を使用し踏み込んだ状態にしましたがジャッキを使用する手もあります。
・ストラットが車体より分離できました。
今回用意して頂いた流用ストラットと流用アッパーマウントです。
これであとは用意した車高調を逆の手順で付けて行くだけですがその前に
・ロアアームの付根のボルトを緩めておきます。ここにブッシュ(ゴム)が入っておりそのまま車高を下げるとロアアームの角度がそれまでと変わる為ブッシュがよじれ変な負担がかかってしまいよくないのです。
ここを緩めておく。(締め忘れ注意!)
・アッパーマウントの3つのボルトを仮留しストラットを宙吊り状態に。 ・ストラットをロアアームに乗せ、はずした2つのボルトで固定。 ・緩めたロアアーム付根のボルトを締める時ロアアームが地面と水平な状態(走行時の状態)を作り出してからボルトを締めます。ここでは車載ジャッキを使い水平状態にしました。いずれロアアームのブッシュは強化品にかえたいところです。
こんな感じで水平に。
・ローター中心のピンを新たに入れ、カバーの蓋を潰さないようにコンコンと叩き入れていきます。(←ローターを研摩したのではずれてました。)
・ストラット側のブレーキホースを引っ掛ける部分は切られてたりでなくなってることが多いので帯ラップを使用して固定します。
帯ラップは色々役立つ優れ物
・ストラットが固定されたらブレーキホースを繋げ、エア抜き作業です。エア抜きツールはボトルとホースですがワンウェイバルブがあると一人で作業出来ます。ワンウェイバルブを使用しブレーキを何度か踏み込みます。通常数回の踏み込みでエアは抜けますが今回はなかなか抜けていきません。(←フロントとリアのタンクを間違ったためでした。)
ワンウェイ(片道)バルブ
漸くエア抜きが完了しフロントタイヤを装着し今度はリアの作業に入ります。
こんな落ち具合ですがジャッキアップ直後なのでもう少し落ちるはずです。
・リアのジャッキアップ。デフの下に当てて上げます。
こんな事まで記録。(無知ですから)
・リーフは留めているボルトをはずしていくだけですが、下廻りなので錆が出てたり作業姿勢が悪いこともあり結構力がいります。
力がいります。良い工具を使いましょう。 下廻りは砂が落ちて来るのでコンタクトだった私は泣きながら作業するはめに。
・KAYABAリアショックが着いていたので今回はそのまま使用してみます。作業完了後車高の下がり具合ではショートタイプの物に交換したいところです。TE37の場合リアショックの上側の作業はリアシートを外さなければならずちょっと面倒らしいです。(元チタンさん談) ・定番のひっくり返したリーフを装着していきますが、リアショックがショートタイプでない為下側の受け軸に入れるのにショックを縮めるのに相当なパワーが必要でした。(←ジムでのトレーニングが役立った。)
すでにひっくり返したので真直ぐです。
・車高を下げたらバンプラバーは外しておきましょう。軽量化にもなりますし。(センターのデフの上にバンプラバーがもう一箇所ついているらしいので今度確認してみよう。)
これのことです。はずさないと落とした時に当たります。
・タイヤを装着して完了です。
遠巻きに眺め落とし具合を観察。いい感じで落ちてます。リアもまたジャッキアップ直後なので実際はもう少し落ちるのでしょう。
フロアジャッキは必需品。購入せねば。
周囲を走りブレーキや脚廻りのチェックをしようとイグニッションをONにするもうんともすんとも言いません。あらら、なんでかなぁ〜。今朝の始動も久しぶりにも関わらず元気にクランキングしたのでバッテリーは考えにくい。ヒューズの確認をするも飛んでるものはなく、何かの原因で過放電が起きたんだろうと早々結論。元チタンさんの予備のバッテリーに交換してみると無事始動。ん〜、過放電の原因が気になるけど次々。 車を移動すると何やらこすれる音がします。確認するとフロントの車高調のリング部分がタイヤの内側に干渉(かなり)してしまっていました。無念ですがリングを20mm上げて干渉を避けます。
もろに当たってますねぇ〜。残念。
これで元チタンさんの運転で試乗走行だったのですが、体重の重みで沈み込み今度はリアタイヤがハウスにこすれてしまいました。しかも右だけ。左は余裕です。旧い車にはあるそうなのですが左右のオフセットがずれてしまっているようです。思案の結果リアはフロントより太いホイール&タイヤなので(F 175/55 7J R 185/55 7J)、やや余裕のあるフロントにリアを入れ替えてみてはどうかとなりました。その際フロントの太さはキャンバー付けて逃がしてみてはどうかとさっそく作業開始。そうするとなんとかいけます。リアの細さがいまいち気になりますが良しとしてチェック走行。
ん〜細いの〜。
自分はナビシートに収まり元チタンさんに運転していただきましたが、この時が初めての37ナビ体験で少し客観的に自分の車を観察。脚回りを交換した効果かハンドリングがクイックに反応、コーナーもきびきびと曲がってくれ心地良さに嬉しさが込み上げ、自然顔がゆるくなっていただろうと思われます。 その足でホームセンターへ行き車高調レンチを購入。正月の偽札騒ぎでお札での支払いはシビアかと思いきや別段そういったこともなく、その辺りをネタにレジの方から笑いをとったりとすっかり気分はハイのご様子。真っ黒なままの手でお釣を受け取り戻ります。
ホームセンターより望む夕景の富士。美しいです。
ブレーキパッドを交換したのでアタリがつくまでは気を付けること、それと「走行中にパンパン聞こえるのはエンジンがもっと燃料を欲してるからだからジェットを大きい物に替えるともっとパワーが出るよ。」と嬉しいアドバイス。ん〜すぐにでもやりたいとこだけど、一人じゃできないなぁと無知にも程がありますね。 夕方も6時になるとすっかり真っ暗です。自宅までの所要時間を考えぼちぼちと帰り支度。外したノーマルのストラットやリーフを積むといい感じにリアが沈み込みます。ん〜これはまだ落とせる証拠だからやっぱリアショックはショートタイプに交換したいところです。資金繰りを考え次回のお楽しみということで納得しつつ満足。 手洗いの時にお昼ご飯をご馳走になったお礼をしに伺うと、なんと夕飯を用意して下さっていて、このような時は低調に断った方が良いのかお言葉に甘えるのが礼儀なのか、純日本人でありながら日本的儀礼・作法に疎い私は後者を選択し、とは言えおかわりまでしていたのでただ単にズウズウシイだけというのは否めません。 すっかりご馳走になってしまいさらなるお礼をしお暇することに。お腹も膨れ車中での睡魔が気になりつつ37に乗り込みクランキング。問題なく始動し安心したのも束の間、メーターパネルが真っ暗気です。ありゃりゃ、今度はな〜にぃ。ヒューズを見るも異常なしのようだったので原因不明そのまま首都高を走って帰宅。(後日気付いたがメーターパネルのほかにテールランプも灯いてなかったらしく危険な車両だったみたい。)車庫に着き感慨深気に写真撮影(←こればっか)。
荷物を積んだままなのでいい具合です。
微調整(美調整) 翌日、とりあえずと20mm上げたフロントが気になったので調整にかかり何度か試した結果15mm下げに決定。オフセットの関係か思いのほか下げられたのが嬉しい誤算でした。 ヒューズも明るい所で改めて確認するとヒビが入るような断裂でぱっと見ただけでは分からず即近所のホームセンターで管ヒューズを購入・交換すると点灯。しかも以前より明るくなった感じ。旧車はあまり明るくないと言われておりどこかのサイトでダッシュを外しあれこれやると明るくなったとの記述もあったが作業中にダッシュを割ってしまうのが恐ろしく試したくないなぁと思ってたのでちょっとラッキーな気分。次はどこに手を着けようかと思案を巡らしつつ作業完了、祝杯用の酒を37で購入しに行ってこのページ、完。(←ためにならんページですまそん。)
こんなもんでしょうか。
右と左でこんなにオフセットが違っています。
細くなった分気持ち余裕ありなので5mmスペーサーをかまします。
リアからも見てね。→
どうでしょー
ちなみに元チタンさんのAA63はこんなにシャコタンです。決まってますねぇ。
ええです。
ええです。
フロントもリアも元チタンさんの哲学が現れています。
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